半夏生とタコ
こんにちは。今回は東加古川院受付が担当させていただきます。
今年の「半夏生」は7月2日だそうですね。
関西ではタコを食べるご家庭も多いのではないでしょうか。
半夏生とは、大きく区分される二十四節気とは別に、より細かく季節を区切ったもの(雑節)のひとつです。
こう書くとあまりなじみがないと思われるかもしれませんが、豆まきを行う節分なども雑節のひとつ。
昔の人は現代人よりもはるかに季節の移り変わりに敏感だったのですね。
さて、半夏生はどのような季節をあらわすのかというと、一言で言うと梅雨の終わり、そして農家の人たちにとっては田植えや畑仕事を終わらせる目安の日だったようです。
語源については、半夏(烏柄杓)という毒草が生える頃と同じだから、という説や、半夏生という花(片白草の別名)が咲く時期だから、など諸説あります。
関西では主にタコを食べますが、これは農家が豊作を祈願するためにタコをお供え物として奉納していたことが由来だそう。豊作に海の生き物?と少し不思議ですが、足がたくさんあることにあやかってしっかりと稲が地に根付くように、という思いや、たくさんある吸盤のように作物が実るように、という願いがこめられていたようです。
タコは美容面でも積極的に取り入れたい食材。カロリーが低く疲労回復効果のあるタウリンが豊富なので、どんよりした天気で疲れがとれない梅雨時期にはぴったりなのです。
抗酸化作用も高くビタミンEや血流をよくするナイアシン、肌の健康を保つ亜鉛や貧血を改善する鉄分も含まれています。
噛みごたえもあるので、頬のアンチエイジングにもぴったり……かも!?
半夏生を知らなかった方も、今年の7月2日は昔の人にあやかって、タコ料理を食べてみてはいかがでしょうか。