こんにちは、院長の山本です。
先週からスギ花粉が飛散し始めましたね。
季節性の肌荒れでお悩みの患者さまのご来院が増えています。
目の周りや首や頭の中など、スギ花粉に暴露され、アレルギー反応を起こし
いわゆる花粉症性皮膚炎という皮膚炎の状態になっています。お鼻の症状がましな年は目や、皮膚に症状が強く出たり、その逆だったりというケースも見られます。
皮膚の水分がしっかり保持されていると皮膚のバリア機能がうまく保たれ、花粉やほこりなどのアレルギーを起こす可能性のある物質から皮膚をある程度プロテクトしてくれます。
使用してみてかゆくならない保湿剤(化粧水、乳液や保湿クリームなど)でしっかり保湿をし、洗いすぎないように心がけてください。
また、この季節に美白や毛穴対策などの基礎化粧品を変えることは極力避けましょう。
それでも皮膚や目の周りがかゆくなったり、赤くカサカサしてきたら、早めの皮膚科受診をお勧めいたします。毎年この季節に同じ症状を繰り返す方は、できるだけ早めに、対処することが重要です。場合によっては抗アレルギー剤の内服も併用すると効果的です。症状が強く出る方は事前に内服をしておくこともお勧めします。
当院ではご自身の皮膚の水分を摂りすぎていないか、皮膚のバリア機能を壊すようなお手入れをなさっていないか、毎日適切なご自宅でのスキンケアが行われているかどうかを、診察時にご指導させていただいております。
外出から戻られたら、花粉をお家に持ち込まないように、髪の毛やマフラー、衣服、帽子、手袋などの花粉を、お玄関でしゃっしゃっと振り落としましょう。
メガネも可能ならぬるま湯で洗い流しましょう。
お顔にかかる髪の毛はお家の中ではピンでとめてお顔にかからないように。
花粉がたまりやすい場所は細目に掃除をしましょう。
スギの花粉は約0.03ミリメートルと非常に小さく、人が動いて空気の流れが起きるだけでも舞い上がってしまい、花粉が床に降りてくるまでに約1時間はかかります。ですから、掃除を細目にとよく言いますが、帰宅して服を脱いだ直後や、ばたばたと動いている夜は効率的に花粉を掃除できません。
朝に掃除や洗濯の時間を確保すると効果的です。
花粉の飛散量は時間によって変化します。
都市部では午前11時~午後2時と午後5時~7時がピークとのデータもあります。
洗濯物の外干しをするときは夜から早朝のうちに干すことをお勧めします。
お部屋の換気も飛散量のピーク時を避けることが無難と思われます。
あと外出時は表面が凹凸のある服は花粉がつきやすいので、上着はセーターなどよりもつるつるした素材のものを選びましょう。
春のアレルギーは2月から5月初旬まで、スギ、ヒノキなどで悩まされますが、早め早めの対処や日々の心がけで何とか乗り切りましょうね♪
写真は本文とは全然関係がありませんが(笑)TOM FORDの口紅です。
発色が良く、保湿成分が優れているので、つけていても唇がしっとりします♪


