年の瀬に牡蠣のお話です

皆さまこんにちは。いよいよ年の瀬、大晦日になりました。今年もお世話になりありがとうございました。今年最後のブログは東加古川院の看護師が担当させていただきます。

私は今月赤穂に塩作り体験と牡蠣を食べに行ってきました。赤穂は牡蠣で有名ですね。

冬に旬を迎える牡蠣。大好きな方もいれば苦手な方もいらっしゃると思いますが、牡蠣は昔から滋養強壮に適した食材として、多くの人に愛されてきました。また、マイルドな食感と豊富な栄養から「海のミルク」とも呼ばれています。

今回はそんな牡蠣について、含まれている栄養とカラダにもたらす効果についてご紹介していきます。

★亜鉛含有量が食品でトップ★

牡蠣は、亜鉛を多く含む食品で知られており、牡蠣の亜鉛含有量が全食品中トップです。亜鉛は別名「セックスミネラル」とも呼ばれる栄養で、生殖機能や性欲を正常に保つ効果もあります。このような働きから、亜鉛は精力剤の成分としても利用されています。

年齢による性機能の衰えを感じる方は、含有量No.1の牡蠣を摂取することをおすすめします。

★ミネラル類、ビタミン類などの栄養が豊富★

牡蠣は鉄分、銅、ビタミンB12のミネラル類、ビタミン類などの栄養を豊富に含みます。

鉄分はヘモグロビンの構成成分となり、貧血を予防する効能が期待できます。銅はこれら鉄分の吸収を助ける働きをします。また、ビタミンB12はヘモグロビンが合成されるのを助ける補酵素となるため、こちらも貧血の予防に適した栄養です。鉄分、銅、ビタミンB12はいずれも貧血を予防する効能があり、それぞれの栄養の相乗効果も期待できます。月経のある女性には特に重要な栄養素です。牡蠣のように、これらの栄養素がバランスよく配合された食材はあまりありませんね。なお、鉄分はビタミンCと合わせると吸収力が高まります。生で食べる際には、レモンやゆず、すだちなどをかけて食べると良いでしょう。

★グリコーゲン・タウリンが含まれている★

牡蠣にはグリコーゲン・タウリンという物質が含まれています。グリコーゲンとは、多糖類の一種で、体内でエネルギーを貯蔵しておくための物質です。厳密には、栄養と言うよりかは、貯蓄タンクのようなイメージですね。通常、グリコーゲンは肝臓や骨格筋などに蓄えられており、運動などの際にエネルギー源として活用されます。そのため、牡蠣などグリコーゲンを含む食品を定期的に摂取することで、エネルギーを貯えるため、疲れにくいカラダを作ったり、運動時のパフォーマンスが向上したり、血糖値を調整するなどの効能があります。

重要なポイントですが、牡蠣のグリコーゲン含有量は冬の方が夏よりも10倍ほど多いと言われています。できるだけ、旬である冬の時期の牡蠣を摂取するようにしましょう。

また牡蠣にはタウリンも豊富に含まれており、タウリンは含流アミノ酸の一種で、筋肉や胆汁酸と結合して存在している栄養です。牡蠣をはじめ、魚介類や貝類、タコ、イカなどに多く含まれます。カラダや細胞を正常に保つ効能(ホメオスタシス)があり、肝臓の機能を正常にする効果や、コレステロールを下げる効果、血圧を下げる効果などがありますので、普段からお酒を飲む人、血圧やコレステロールにお困りの方にはおすすめの栄養素となります。

★カルシウムとマグネシウムも豊富★

カルシウム、マグネシウムはミネラルの一種で、いずれも骨格の形成に欠かせない栄養素です。カルシウムが骨や歯を形成する働きがあることはご存じかと思います。カルシウムは一般的に、魚に含まれているイメージが強いですが、牡蠣などの貝類にも含まれています。カルシウムは細胞の機能調整を、マグネシウムは代謝を促す補酵素になるなど、いずれも生命活動に重要な役割を果たします。

滋養強壮にはいいイメージの牡蠣でしたが、調べてみるとミネラルやビタミンなど健康維持に必要な栄養素がおおく含まれていますね。

牡蠣鍋、牡蠣フライ、焼きガキなど美味しい料理を皆さんもお正月にお召し上がりください!

それでは皆様よいお年をお迎えください!

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