テニスの小話

皆さまこんにちは。

そろそろ梅雨入りも近いようですが、いかがお過ごしでしょうか。

今回のブログは東加古川院の看護師が担当させていただきます。

私は4年前からテニスにはまっています。テニスを始めて最初に驚いたのは、テニスの点が入ったときのカウントの仕方でした。

テニスは0-0スタートで、ポイントを取ると15単位でポイントが加算されるので、15-0、もしくは0-15になります。サーバー側がカウントをコールして次のゲームのサーブを打つのですが、0は「ラブ」とコールします。その由来がいくつか有って面白いので、ここでご紹介させていただこうと思います。

1. 卵説

A:11世紀のフランスでは「0」(ゼロ)という数の数え方がなかったとされています。しかし、ゲームをスタートする際に「0」に相当する言葉が必用となり、苦肉の策で、卵(フランス語で「ロエフ」)を「0」に代用したとされています。当時の上級階級の宴会で、最初に卵を食べる習慣があったためだそうです。
その後、イギリスにテニスが渡ったときに「ロエフ」と上手く発音が出来なかったため、発音が似ている「LOVE(ラブ)」が「0」の代わりになったとされる説。

 Bイギリスの伝統的なスポーツ「クリケット」では、打者が得点できずに0点に終わると、その打者を「あひるの卵」と形容する習慣が古くからあり、前述のフランス語のロエフと「ゼロ」の関係からラブとされる説。

Cラテン語の「アブ・オボ(最初から)」という言葉が起源となる説。オボには卵という意味があり、直訳をすると「卵から」というという意味になります。前述までの上流階級の食事の習慣から「ラブ」に繋がる説

 小松1

2. NOTHING説

LOVEにもともとNOTHING(何もない)とか「0」の意味があったため「ラブ」とする説。
3、オランダ語説
オランダ語から英語になったゲーム用語は多く、オランダ語のLOT(名誉をかけて勝負する)がLOVEに転じたとする説。

4、愛情説
全く得点が取れず0点のまま試合に負けた相手に対して「ラブ」と優しく呼びかけたとする説。

さまざまな説があり、明確な理由はない様なのですが、中世ヨーロッパの歴史的背景と深く関係しているのですね。

ふとした疑問を調べてみるのも面白いなと感じました。

次回はなぜ15単位でカウントするのかを調べたいと思います。

小松2