化粧品と界面活性剤

今回私は、『化粧品と界面活性剤』のセミナーに参加してきました。

よく耳にする言葉ですが、皆様は界面活性剤をご存知でしょうか?

 

界面活性剤とは、水と油をつなぐ物質です。

そのままでは混ざり合わない性質の物を混ぜ合わせることができる働きをします。

界面活性作用を持つ成分が入っているかいないかを見分ける方法は、全成分を確認して、水分そして油性成分が混合していて商品が水と油に二層に分離していなければ界面活性剤が入っているのです。

 

私達が身近に界面活性剤を使用している中で、一番わかるのが、歯磨き粉です。

歯磨きした後は、お口の中はスッキリしますが、その後オレンジジュースを飲むと苦く感じますよね。

それは、界面活性剤によって舌の表面が破壊されているのです。

これからの時期に気をつけたいのが、乾燥…

冬になって乾燥しはじめると、肌が粉をふいたようにボロボロ落ちたり頭皮のフケに悩まされる方が多いと思います。

その場合は、洗浄剤として使用している石鹸やボディソープ・シャンプーが肌や頭皮の皮脂を取り過ぎることが原因の一つになっています。

アトピー性皮膚炎などで肌にトラブルを抱えている場合だけでなく、肌や頭皮が乾燥して悩んでいる場合も、特にこれからの季節使う洗浄剤は、できる限り界面活性剤が含まれていないものを選ぶ方が肌にとって優しいのです。

アトピー性皮膚炎にとって、界面活性剤が良くない理由の一つは、皮膚膜を取り去ることで皮膚のバリア機能を低下させたり、皮膚を乾燥しやすくさせるからです。

 

界面活性剤は、化粧品にもよく使われています。

水分と油分が両方含まれているクリームや乳液などには、ほとんどの製品に界面活性剤が含まれています。

しかし化粧品は洗浄剤と違い、既に水分と油分が乳化しています。

もともと水と油と乳化させて、さらに皮膚の上で油分を残すことを目的としているので、乳化剤として使われている界面活性剤は、そんなに影響はないのです。

 

私は、界面活性剤を使用している製品は、安全でないというマイナスイメージを持っていたのですが、全てが悪いのではなく、私達普段の生活からすべての界面活性剤を排除することは、ほぼ不可能なので、注意をし、安全な製品を選んでいきたいですね。