辰年と干支について
こんにちは。今年最後のブログは東加古川院受付が担当させて頂きます。
来る2024年の干支は辰(たつ)ですね。
「干支(えと)」というと「子・丑・寅・・・」といった12種類の動物を思い浮かべる人が多いと思いますが、厳密にはそうではないようです。
干支とは、「十干(じっかん)」と「十二支(じゅうにし)」を組み合わせた「十干十二支(じっかんじゅうにし)」を略した言葉です。
「十二支」はご存知の通り、子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥と、その年を12種類の動物になぞらえたもので、年の他にも時刻や方角を表すことがあります。
「十干」とは、甲(こう:きのえ)・乙(おつ:きのと)・丙(へい:ひのえ)・丁(てい:ひのと)・戊(ぼ:つちのえ)・己(き:つちのと)・庚(こう:かのえ)・辛(しん:かのと)・壬(じん:みずのえ)・癸(き:みずのと)の総称で、もとは1から10までものを数えるための言葉です。
「十干」と「十二支」をそれぞれ組み合わせていくと、全部で60の「干支」になります。
12種類の動物からなる十二支ですが、それぞれの動物に幸せを願う意味が込められており、各動物の特徴や習性になぞらえた縁起話があるそうです。
子:ネズミは繁殖力が高く、子宝の象徴とされています。
丑:ウシは農耕の担い手であったことから粘り強さ、真面目さを表します。
寅:トラは勇ましい印象から決断力や才覚を意味します。
卯:ウサギは温厚な性質から家内安全、また飛び跳ねることから跳躍・向上をイメージさせます。
辰:タツは古くから中国では権力の象徴とされており、正義を表します。
巳:ヘビは脱皮を繰り返し成長することから、生命力や再生を連想させます。
午:古くから農耕などで活躍してきたウマは豊作や健康の意味が込められています。
未:ヒツジは群れで行動することから、家内安全や平和などを意味します。
申:サルはその賢さや器用さから、臨機応変を連想させます。
酉:トリはニワトリを指します。取り込むという言葉から商売繁盛の象徴とされてきました。
戌:主人に忠実であることから、忠義や安心、勤勉などを連想させます。
亥:イノシシの肉は万病に効くことから、無病息災を意味します。
ちなみに、「辰」は十二支の中では唯一の架空の生き物、龍(竜)を意味します。水や海の
神として祀られてきた龍は、古代中国では実在すると考えられていたそうです。
また、竜巻や雷などの自然現象を起こす大自然の躍動を象徴するものであり、「龍が現れる
とめでたいことが起こる」と伝えられてきました。
2024年は「十干十二支」でいうと、41番目にあたる「甲辰(きのえたつ)」です。
「甲」は十干の始まりにあたり、生命や物事の始まりを意味します。
「辰」は草木が伸長し、形が整い、活気にあふれている様子を表します。
これらの意味からも、2024年はこれからの成長をさらに形作っていく年といえるのではないでしょうか。
今年もご愛顧頂きありがとうございました。2024年が皆様にとって素晴らしい年になりますように!よいお年をお迎えください。