トライやる・ウィーク

木々や草花の緑がきれいな季節となりましたが、皆様いかがお過ごしですか。

今回は加古川院の看護師が担当させて頂きます。

子どもが中学二年生になり、トライやる・ウィークに行く学年となりました。

トライやる・ウィークは、兵庫県が1995年の阪神・淡路大震災と、1997年の神戸市連続児童殺傷事件を機に、中学生に働く場を見せて学習させようという趣旨から始まりました。

県内の中学二年生を対象として、1998年から実施されており、職場体験、福祉体験、勤労生産活動など、地域で様々な体験活動が展開されています。期間は連続した5日間で、主に5~6月か、11月頃に行われる事が多いようですが、一部、私立・国立中学校においては、期間が短縮されるか、実施されていない所もあるようです。

また、教員においても生徒よりも期間が短い「先生のトライ・やる」と称する職場体験が課せられているそうで、こちらは主に夏休みに行うそうです。

受け入れ先は、

・幼稚園、保育園、小学校、公民館などの県立教育施設

・役所、消防署、警察署などの官公庁

・福祉施設や医療施設

・生協、農協、漁協などの協同組合

・ガソリンスタンドや郵便局などのサービス業

・神社、仏教などの宗教施設

・バス、鉄道、空港などの交通機関

・農家、工場、接骨院などの自営業

・スーパーや商業施設などの小売業

・新聞社、放送局などのマスメディア

などがありました。

子どもの中学校は、この中から希望するジャンルを5つ選んで希望施設名を書いて提出し、それをもとに先生が振り分けるスタイルでしたが、学校によっては第1希望からじゃんけんで施設を選んでいき、負けた人は残った施設をまたじゃんけんして決めるという方法で決めたところもあるようです。この場合は駆け引きなどもあり、白熱したと甥っ子が言っていました。

コロナ禍ではトライやる・ウィークも通常通りには行えず、中止となった学校も多々あったようです。代替え学習として、学年全員が公園や公共機関のトイレ掃除をした地区もあったようでした。

こどもの中学校では少し前に学習先の施設が決定し、第一希望の中でも割と上位に希望していた施設に行くこととなりました。ホームルームで、誰がどこの施設に行くかを発表された際には、いろいろな感情があちらこちらで巻き起こり、とても盛り上がったようです。

子どもたちにとっては初めての労働となり、今まで経験したことのない環境に身を置くことになります。どんな体験をして、どんな学習をしてきてくれるのか、今から楽しみです。

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