闘牛

皆様こんにちは、本日は東加古川院メディカルアドバイザーが担当いたします。

季節外れの暖かさは終わり、今週から冷え込みが厳しくなりそうです。

さて私は先日、江戸時代末期から200年以上続く愛媛県宇和島闘牛場に行ってきました。

日本の闘牛はスペイン等のような牛と闘牛士が戦う競技とは異なり、牛と牛が戦う相撲のような競技になります。時間無制限なので1分で勝敗がつく試合もあれば40分を超える長い試合もあります。過去には2時間40分という記録も伝えられています。人間の相撲同様、前頭から横綱まで番付があり、相撲の場合、横綱と前頭が対戦して前頭が勝つという事はありますが、闘牛では同じ格付け同士のみで闘います。

もし仮に横綱と前頭を対戦させたとしても勝負にならないからです。

その他にも相撲と異なる点は相撲には賞金が出ますが、闘牛では「給金」とよばれるファイトマネーが支給されます。全国的に金額はまちまちでありますが、勝牛4割、負牛6割と決まっており宇和島は敗けた方の牛に多く支払われます。これには敗けた方の牛主に対する慰めの意味があり宇和島ならではのうるわしき伝統ですね。

1トンを超える牛と牛との激しい睨み合いやぶつかりあう瞬間はまるで格闘技を観るような迫力ある試合です。

あまり知られていない闘牛文化ですが日本でも年に数回、岩手、新潟、愛媛、島根、鹿児島、沖縄などで開催されています。ご興味ございましたら一度観に行かれてはいかがですか?

東谷