マスク生活での呼吸の大切さ
みなさんこんにちは。
今回は、神戸院の看護師が担当させて頂きます。
マスクをしなければならない生活になり時間がたちましたが、前よりもだるさや疲れがとれにくい、肩コリ・腰痛がでてきた、イライラしやすい、集中力が低下している等と感じていませんか?
それは、呼吸が浅くなっていることからくる不調かもしれません。
マスクをしていると吸い込む酸素の量が下がって息苦しくなるので、口呼吸になってしまっていることが多くあります。そして息苦しさをカバーしようと呼吸回数が増え、呼吸が浅くなりがちです。また、リモートワーク続きでパソコンに向かう時間が増え、ねこ背ぎみの人が多いのではないでしょうか。ねこ背だと気道が狭くなりおなかが圧迫され、横隔膜が動きづらくなるので呼吸が浅くなります。
長時間のマスク生活で浅い呼吸法がクセになるとマスクを外した状態でも体が本来求める深い呼吸が出来なくなっている場合もあります。
そもそもなんで呼吸が浅くなることにより不調がでてくるのか?
呼吸と言われ思い浮かべるのは、息を吸って息を吐く肺での呼吸をイメージすると思いますが呼吸には肺呼吸(外呼吸)と細胞呼吸(内呼吸)があります。
簡単に説明すると・・・
* 外呼吸→「肺胞と血液の間」でのガス交換
空気から酸素を取り込み、二酸化炭素を体外へ排出すること
* 内呼吸→「組織細胞と血液の間」でのガス交換
末梢の毛細血管と体組織の間で、酸素と二酸化炭素が交換されること(ヘモグロビンから酸素を切り離して酸素を細胞に届ける。ヘモグロビンから酸素を切り離すことが二酸化炭素の役割)
呼吸が浅いと内呼吸(細胞呼吸)がうまくいかなくなることで、細胞が酸欠状態になってしまいエネルギー産生が低下してだるさや疲れが生じたり、肩コリや腰痛が起きたり、集中力が低下したりといった問題が起こります。
呼吸が浅くなるのを防ぐ為には、口呼吸ではなく鼻呼吸をするほうがいいようです。
1日に数回程リラックスをして深呼吸をしてみてください。できれば背もたれがある椅子などにもたれかかり全身の力を抜いて深呼吸をするといいと思います。起床時や就寝前にベッドに横になった時にもリラックスをして深呼吸してみるといいと思います。
しっかりとした深い呼吸を行って元気に過ごしましょう!