CABLOCK クリアミストについて
こんにちは。
院長の山本です。
前回 スタッフがキャブロックに関して、お話しさせていただきましたが、少し言及させてください。
本来、スギ花粉症皮膚炎というものは、アトピー性皮膚炎の方で、スギ花粉にアレルギーがある方や、アトピー性皮膚炎でない方でもスギにアレルギーのある方に発生する
季節性の皮膚炎ですが、皮膚のバリア機能が低下した状態において、その症状が悪化いたします。これは常識です。
皮膚のバリア機能が低下した状態というのは、皮膚の乾燥状態です。
生まれつきの方もおれば、洗いすぎなどによる皮膚の乾燥状態で、皮膚のバリアが低下してしまっている方もおられます。(敏感肌など)。
最近では、資生堂の研究で、スギ花粉に含まれる抗原タンパク質「Cry J 1」が
肌のバリア機能を低下することがわかりました。
肌のバリア機能が低下しているところに、スギ花粉(スギアレルゲン)が作用して、花粉症性皮膚炎を引き起こすのですが、スギ花粉症に暴露されることによっても、肌のバリア機能がさらに低下してしまうのです。
ですから、スギ花粉が飛ぶ前、にしっかり対策を行っておくことが重要なのは、鼻のスギアレルギーだけでなく皮膚のスギアレルギーにおいても全く同じことなのです。
そこで前回スタッフがご紹介させていただいたキャブロックは、
ダチョウの卵の抗体がスギの抗原タンパク質「Cry J 1」と結合することによって、Cry J1の作用を抑え、皮膚へ作用しないようにし、結果皮膚のバリア機能が低下することなく、スギ花粉症による皮膚症状を予防するというものです。
外出前に、このキャブロックをお顔にふきかけることによって、スギ花粉の影響を和らげることができます。
毎年この季節(1月下旬から3月くらい)に皮膚炎が悪化したり、皮膚炎を引き起こしたりする方は、スギアレルギーがないか血液検査などでチェックされ、もしスギ花粉にアレルギーがある場合は、その症状に併せてですが、皮膚炎の症状が出現してしまう前に、必要な方は抗ヒスタミン(アレルギー)剤の内服をし、洗顔をしすぎないように保湿もしっかり行って(保湿剤も常備し)、キャブロックを外出前に塗布し、
症状が一旦出てしまったら、直ちにステロイドもしくはプロトピック軟膏を外用されることをお勧めさせていただきます。
地球環境の変化により、医療現場におりますと、アレルギー性疾患や、感染性疾患の急増を肌身に感じます。
過度に神経質になることはよくありませんが、何事も予防・対策を行い、一年を通して快適に過ごしたいと存じます。
写真は知り合いの畑で獲れた
桃薫です。
桃の香りがして、味も桃の味なのです。とってもキュート♡
御覧いただきますと、写真右がふつうのイチゴ、左の淡いピンクのいちごが桃薫です。